機械系の違和感

機械工学は経験値の寄せ集め?

就職してから学んだ率直な感想は、「機械工学(特に伝熱工学)って学問なのか?」
ということです。自分達の試験を無次元数でまとめることが研究なのか?そして生まれたごく限られた適用範囲の式を製品に適用して数値化することがエンジニアなのか?と疑問に感じ、正直に言って肌に合わないと思いました。p-h線図だって、これで新規にわかることはあるのか?皆がこの絵に経験を詰め込んでいるだけではないか?考え方ではなく見せ方の話ではないのか?

今でも上の問いに答えられていません。教科書レベルの機械工学は情報系と比較して必要な基礎学力は低いですが、情報系の人に敬遠されるのは、教科書や学問そのものに論理展開が見えにくいからではないかと思います(あくまで、頭の足りない私の意見です)。

製造バラつき、測定誤差

製品の性能を設計するためには必要不可欠な概念ですが、これらを全て把握することは実質的にできませんし、おそらく皆さんの思う以上に影響は大きいです。また、細部や見えない場所の物理的な性質が製品全体に影響します。複数同じように作っても、性能は全然異なってしまいます(少なくとも、統計学的に評価に値する物を作ることは意外に難しい)。そうなると経験が重要で、(働き方改革などあり)若い人が活躍しにくいと思います。


でも、機械系も面白い事がたくさんありました。次はその辺、書きたいと思います。